★ミュージアムのアイドル♪
アンティークと歴史のお勉強「二時間目の授業」です。
先日一時間目の授業では、ミュージアムでもっとも古いオルゴールについてお話しました。
http://orgeldiary.da-te.jp/e257011.html
今日は
ミュージアムのアイドル「マタちゃん」のご紹介。
★マタちゃんは1890年フランス生まれ・・・ビスクドールの仲間です。
・・・年齢は、う~ん・・・
約120歳ってところでしょうか。。。。。。
注) 妖怪ではありません。
歳の割には皺ひとつない”べっぴんさん”でしょ♪
耳にはサファイヤみたいなイヤリングもちゃ~んとつけてます。
ヘアもちょっと今風?盛ってるし、キンパだし・・・
たまにいますよね。こんな若い子が・・・渋谷とか・・・???イヤイヤ話がそれました。。。。
★このマタちゃん、
ただもののアンティークドールではありません。
なんと、
音楽を奏でながら”うちわ”をあおいだり、
”めがね”を上げたり下げたりする
「オルゴール付西洋からくり人形(オートマタ)」!!!!
★ビスクドールは、19世紀にヨーロッパの貴婦人・令嬢たちの間で大流行した人形。
(ビスクとはお菓子のビスケットが語源で頭や体の材質が二度焼きされた素焼きの磁器製だったことからそう呼ばれているようです。)
マタちゃんは、フランスで有名なテートジュモー工房というところで作られました。
そこの時計工だったレオポルド・ランベールさんが
ちゃめっけたっぷりにお人形にオルゴールを取り付けたというわけ。
台座にネジがついていてまわすと音楽が流れます。
お針子さんだった奥さんが、なんと、
貴重な絹を「紅茶」で染めて豪華で上品な金色の衣装を作ってくれました。
※ミシンはそのころすでにあったらしい。
(日本には1860年、初めてジョン万次郎がアメリカからミシンを持ち帰ったそうですが・・・)
へぇぇぇぇぇぇ~~・・・・ですよね。
そのころ世界中が関心を寄せていた「パリ万博」で発表され、大好評だったらしいです。
★そのころ日本は
明治時代。
日本では全国に急ピッチで
鉄道工事が行われていました。
しかも走っていたのは電車ではなく、モクモクと煙をあげて
「シュッシュッ、ポッポッ!!!」と走る「蒸気機関車」です。
1890年はちょうど松島の駅舎が出来上がった年でもあります。
★このマタちゃん、普段はガラスの箱に収まっていますが、
気が向くとたま~に演奏してくれます。
お客様がどっさりいる時間帯は難しいですが、ちょっと静かな午前や夕方…
ぜひぜひ案内スタッフに声がけしてみてください。
マタちゃんが聴けた日はきっと
特別ないいことがあるかも♪♪
みなさんもぜひ、ミュージアムのアイドル「マタちゃん」に会いにきてください♪♪♪
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